2017年2月3日金曜日

建国記念の日

もうすぐ、建国記念の日で祝日。でも、日本ができたのは2月11日なの?「会社が休みになるなら何でもいいや」という方もおられるでしょう。
まあ、私の友人は8月15日だと言っていたけど。

大抵の国には建国の記念日があります。それは、偉大な王の即位の日であったり、民主国家ができた日であったりします。それは、その国では大切なことですから祝うのですが、もちろん祝日は国が勝手に決めてもいいことです。

日本では、2月11日は「紀元節」と言って明治時代から祭日となっていました。これは、古事記や日本書紀に出てくる初代天皇である神武天皇の即位日が、旧暦の1月1日であったため祭日を作る際に計算して2月11日になりました。戦後GHQ(占領軍)によって廃止されましたが、20年ほど経ってほとぼりがさめた頃に「建国記念日」として復活したのです。しぶとい記念日です。

古事記や日本書紀はその信憑性があやしく、神武天皇は130歳位まで生きたことになっています(古事記では137歳・日本書紀では127歳)。昔の人は長生きだったのか、生き神様だから長寿であったのか、死んでからも生きているふりをしていたのか分かりませんが、確かにちょっと考えにくいことです。だいたい、神武天皇は歴史学上は架空の人物となっているのです。
なぜ、そんなに2月11日に固執したのでしょうね。

友人のいう8月15日説は敗戦により民主国家が誕生した日ということでしょうね。世界的には降伏文書に調印した9月2日の方を、戦争の終了としている国が多いです。9月2日説をとれば、9月の祝祭日が3日になりますね。(※ついでに、日本が武装解除した8月15日以降にソ連軍は千島諸島(いわゆる北方領土)を占領しており、北方領土問題の発端になっています。)

ともあれ、2月11日は休日というのは厳然たる事実。
戦前ならともかく、建国記念の日を否定する人も休日として楽しみましょう。バレンタインデーまでイルミネーションをやっているところもあるので、ちょいと覗いてみるのもいいかも知れませんね。このブログのどこかにイルミネーションの記事を書いた覚えがあります。
ご参考になれば幸いです。

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