私は六甲山系のごろごろ岳から北へ尾根沿いを歩いていました。周りには他の人はいませんでした。
この日は結構な距離を歩いていたのですが、ルンルン気分でした。初夏で天気が良くさわやかな日でありました。
観音山付近で、道の中央に大きな蛇がとぐろを巻いていました。
私は考えました。
「まむし?ではないな。まむしはもっと太くて不格好やし、だいたい模様が違う」
「アオダイショウ?しかしあんなに三角形の頭をしとったかな?それに色が違うような」
謎の蛇は私こと善良なハイカーとしばらく睨み合っていました。
謎の蛇はそのうちに、鎌首をもたげて、善良なハイカーを脅しだしました。
蛇のくせに、生意気なヤツです。
その内に尻尾?(どこからが尻尾?)を上げてガラガラと音を立てて威嚇するのです。
クロタラス・セラステス(ガラガラヘビの一種)
こんなんや!ちょうどこんなんやった!
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「ガラガラヘビ?そんなんの見分け方、分からへん。噛まれたら確実に死ぬな。ここは山の上やし、日本に血清なんかないやろし」
元々、日本にはいないはずです。
「きっとペットが逃げて来たのだろう。西宮の甲陽園に近いから、涼宮ハルヒが捨てたのかも知れない。」
善良なハイカーは約1.5m程下がってどうしようかと考えました。頭の中にはとんねるずのヒット曲の「ガラガラヘビがやってくる」の曲が流れていました。ここを通らずにどう歩いたらいいのかばかり考えていました。
そして、ふと気づきました。
「あいつを倒せばええんや」
そこで、その辺に落ちていた石を投げてみましたが、もしこっちに来たらどうしようという気持ちが強く、石は関係ないところへ飛んで行きました。
しかし、これ以外に方法が分らなかったので、もう1つ石を投げました。
石は謎の蛇の手前にへろへろと落ちたのですが、それを見た謎の蛇はゆっくりと草むらに消えていきました。私は、おっと善良なハイカーは、草むらを恐る恐る確認しましたが、すでに謎の蛇は消えていました。
30分ほどの時間が過ぎていました。
貴重な経験をしました。
家に帰る時間が遅くなりました。
おみやげを買い忘れて、妻と娘と息子にいやな顔をされました。
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