私が転勤した頃だから平成3年頃の話だと思います。転職じゃありませんよ。原因不明の強い疲労が6ヶ月以上継続する、慢性疲労症候群という病気がブーム(?)になりました。原因不明で、身体及び精神の激しい疲労と、それに伴い日常生活の著しい影響が症状と言う困った病気です。それから25年経った現在でも、病理学的に完全には定義されていません。研究者は結構いるようなんですが・・・。
長期間の疲労の他に微熱・咽頭痛 ・頸部あるいはリンパ節の腫張・原因不明の筋力低下 羞明・思考力の低下・関節障害 ・睡眠障害などの症状があると言われています。咳の出ない風邪と自律神経失調症が重なったような症状ですね。私の知り合いもこの診断を受けましたがどう見ても元気でした。何でもある状況になると気分が悪くなるということでしたので、今で言う「新型うつ病」ではなかったかと思っています。その証拠に病名が確定すると「慢性疲労症候群」だとは言わなくなりました。
慢性疲労症候群チェック表
やがてブームは去り、多くの人はそんな病気のあったことさえ忘れていますが、現在でも「慢性疲労症候群」はあります。病気なので簡単にはなくなりません。診断は、全身の検査を受けても他の病気が見つからず、精神疾患も当たらない場合に初めて疑われる(除外診断と言います)病気です。認知度の低さにより、適切な診断を受けていないか、うつ病・神経症・更年期障害・自律神経失調症等に誤診されている患者が多いと考えられています。
なんだかよく分からないものの、種々の生活環境ストレスが病気を発症させる原因となっていると言われています。しかしストレスがどのように影響しているのかとなると、諸説があります。
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