恐竜の絶滅は最大の謎とされています。一時は隕石説が主流だったのですが、現在はもっといろいろな仮説が出ています。恐竜の滅びたのは約6500万年前というのは、どの説も同じなんですが・・・。
隕石衝突説
直径10kmの隕石がメキシコのユカタン半島に落ち、地震、津波、舞い上がった塵による太陽光の遮蔽などによって、植物は枯れ、餌不足のため草食恐竜が死滅し、次いで肉食恐竜も死滅したとする仮説です。環境変化が分かってもそれだけでは恐竜の滅亡は説明できないとされています。
隕石衝突の環境変化でオスばかり生まれたとする説
隕石の衝突によって環境が変化したのは上記隕石説の通りですが、気候が低温になることによってオスばかりが生まれたという仮説です。爬虫類は気温によってオス・メスが決定すると言われています。なぜ、他の爬虫類が絶滅しなかったかというあたりに疑問が残ります。
大洪水説
太古の月には、水があり、しかも地下に膨大な量の水が閉じ込められていたが、地球へと引き寄せられました。水は宇宙空間に出た瞬間氷となり、大量の氷が地球に降り注ぎ大洪水が起こりました。水分の増加により自転周期が遅くなり遠心力が減り、その分重力が増加して恐竜が動けなくなって滅亡したとする仮説です。最初の仮定に無理があります。
哺乳類増加説
哺乳類の増加により恐竜の卵を食べてしまったとする仮説です。昔は当然のように言われていましたが、いきなり恐竜の卵だけを食べたことが不自然です。
種の寿命説
種の寿命が尽きたとする仮説です。しかし、それ以前から現代まで生き続けている昆虫などもおり、この仮説自体に無理があります。
ポールシフト説
ポールシフトとはN極とS極が入れ替わる、4800万年に1回起こる現象です。ポールシフトの際の無磁気状態の時に大量の放射線が地上に注いで、恐竜が絶滅したとする仮説です。もしそうなら、地上の全生物が死滅しそうなので、無理があります。
火山活動の活発化
活発な火山活動による噴煙やチリなどが上空に蔓延し、太陽の光を遮(さえぎ)って地球は暗く寒い世界となったとする仮説です。環境変化後の経過は隕石衝突説と同じです。隕石衝突説と同じく環境の変化だけでは滅亡が説明できないと言われています。
植物の変化
被子植物が増えてきたために、草食恐竜が適応出来ずに死滅して、肉食恐竜も餌がなくなって死滅したとする仮説です。海洋生物などはこれに当てはまらないため無理があります。
伝染病説
伝染病が流行って絶滅したとする仮説です。恐竜の種類は6000種ほどあり、いろいろな環境に適応していますから、無理があると思います。
海退説・海進説
海退、海進により環境の変化が起こったとする仮説です。
その他
二酸化炭素濃度変化説・氷河期説・海の酸性化説・新星爆発説・便秘説・複合説・植物毒説・天候変化説・地球外生命攻撃説などがあります。
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