多くのSMFアニメにパラレルワールドが出てきます。 和訳では並行世界となりますが、現実の他に「もしもあの時こうしていたら」という世界があるという話ですね。
私の見た中では、「ひぐらしのなく頃に」「涼宮ハルヒの憂鬱」「失われた未来を求めて」などがこれに当たります。 最近は並行世界からゲーム世界などに変化していますが。
パラレルワールドは想像の世界の中にのみ存在するものではありません。
物理学の一分野に量子力学というのがあります。 原子や陽子や電子などを扱う学問なのですが、この中に「多世界解釈」というものがあります。ミクロの世界ではもの(原子など)は確率的に存在するのですが、その解釈として出されたものです。 あらゆる場面で全ての世界が分かれる(分枝と言っています)という考え方です。 いわゆる「パラレルワールド」ですね。
この仮説では、私たち(観測者という)がいる世界が唯一の世界で、いない世界は存在しないとされます。 もし、私たちが違う分枝に移動できるなら、パラレルワールドは実在することになるのです。
量子論の解釈 |
ちなみに、上図では「多世界解釈」に対して「コペンハーゲン解釈」というのが出ています。これは同一事象に現象が重なり合っているという仮説です。これは「未来は可能性の重ね合わせ」とするものです。全体のほぼ2/3がコペンハーゲン解釈ですが、「多世界解釈」を指示する学者も1/3いるのです。多世界解釈自体は結構有力な仮説なのです。
一見違う仮説のようですが、同じところもあるのです。それは、「未来は確率的(可能性)にしか存在しない」「過去は確定している」ということです。 もう少し普通の言葉で言うなら、「物理学的にみて先のことはわからないが、過去のことはわかっている」です。
これは有力であっても仮説です。 しかしもしこの通りなら、予知能力者や予言者はインチキとされてしまいます。 ほとんどの占い師が職を失い、多くの新興宗教は信者が激減することになるでしょう。 それはともかく、物理学にもなかなかユニークな説があるものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿