高校も3年生に入るといよいよ4当5落と言われる大学受験が始まります。始まるはずなんですが、のんびりしたものです。もちろん家に帰れば勉強しているのでしょうが、学校ではそその片鱗も見せない。当時はよく、受験になれば友達でもライバルなんて言われていましたが、「君が落ちたから、私が通るわけじゃない」と言っていましたね。確かに友達と戦っているわけではないですね。お互いにそんなところはよく知っていますから、分からないところは教え合ったりもしましたよ。
私が少し勉強し出したのは夏休みからですが、頑張って勉強したのは正月が明けてからだったと思います。確か正月は山登りをしていたような覚えがあります。夏休みは親が予備校の夏期講習を申し込んでしまったので、仕方なく勉強していました。もちろんサボって三ノ宮へ遊びに行ってたこともあります。正月を過ぎてからは1日8時間以上の勉強と8時間以上の睡眠を心がけました。学校は二の次です。とにかく授業に顔を出しても受験科目の勉強をしているような状態です。
4当5落はやらない。5時間しか眠らないなら頭が働かないと思っていました。周りは落ちると思っていたんでしょうね。両親もそう思ってたみたいで勉強しろとうるさいこと。自分の不安を受験生にぶつける親は厄介です。親が厄介だったのはそれだけではないのですが、それはまた後日。
受験は合否を決めるだけのもので、実力とは関係ないと思っていました。戦術さえうまく取れれば実力以上のところでも通ると思ってましたので。親は「落ちたらどうする」という。受験生に「落ちる」というのは禁句だろうと思いながら、「落ちたら、浪人して医学部に行く」と言ってました。
以下戦術です。今の受験制度ならまねをすれば確実に落ちます。
・私の成績は、英語452番・国語350番・数学3番・地理2番・地学1番ぐらいです。
・数学、地理、地学は模擬試験でも全国順位に入っていましたので問題ないが、後の2科目が悲惨ですね。そこで、偏差値は一切考えずに、過去の最低合格点数に達するかどうかで、合否ラインを作り変えました。
・どこの大学でも英語は必ずあるので、他の科目で合格点をとることを考えました。
・国立の教育学部なら、この5科目100点ずつで500点満点。合格ラインは280点以下。これを4科目で取りに行く。
・私立理系なら、英数理(地学)の受験科目で100点ずつのところを探す。300点満点で180点を2科目で取る。
ざっとこのような計画を作りまして、一応国立志望として4科目で合格ラインに入るには、
・数社理は平均8割なら多分可能。但し9割は相性が合わない限りはかなり苦しい。これが国立志望の理由です。
・数社理で240点はなんとかなる。ここで考えましたね。国で30点はまあどうにかなる。英は苦手といっても10点ぐらいはとれるだろう。しかし、もう20点ほど上回っておきたい。
・英語はつまらないので週に1日ぐらいにして、数学と理科を9割以上できるようにする。
・国社は現状維持か飽きてきた時にやる。
さて、この条件のかなうところで、国立1期はT大(偏差値50ぐらい)、2期はO大(偏差値55ぐらい)、私学はW大(偏差値72ぐらい)を受験することにしました。国立2校のダブルストッパーみたいなものです。
不思議なもので、このやりかたで、TとWは合格し、Oは受けなかったので不戦敗。私は家からも通えるしOも自信はあったのですが、親が受けさせてくれなかったのです。
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