地球温暖化と言われてから、年ごとに暑くなってくるように思える人もいるでしょう。私は元々夏が好きだから、そんなに辛くはないが、やはり体力のない人には辛いようですね。
運悪いことに私は理学科出身である。地質学は専門である。私が大学の頃はまことしやかに、氷河期になるのではないかと言われていました。その時は都合のいい証拠しか出さずに、都合の悪い証拠は隠していたが、今でも同じことが行われているのではないでしょうか。定量的な話がなされていないのではないかと思います。いくつかの疑問を挙げてみましょう。
1.平均気温が何度以上になったら温暖化なのか。
これに対しては2020年には温暖化の始まる前より4℃ほど高くなると言われていましたが、どうもそうでもないようですね。
2.二酸化炭素が原因らしいが、二酸化炭素がどれだけ増えれば何度上がるのか。だいたい、空気中に0.03%~0.04%しかない二酸化炭素に保温効果があるのか?
これに対しては「他の要素が多いので定量的に述べられない」ということです。
3.二酸化炭素は無害ではなく、3%を超えると変調をきたし7%を超えると死亡するが、そのような情報は正しく伝えられているのか。
はっきり言って伝えられていませんね。知っている人の方が少ないんじゃないでしょうか。二酸化炭素は無害だと思っていませんか?
4.一番保温効果があるのは水蒸気なのに、なぜ水蒸気に対してアクションを起こさないのでしょう。
水蒸気の保温効果は少ないと見積もられています。
5.地球の気温は規則的に上昇・下降を繰り返しているが、その上昇部だけを取り上げて温暖化進行を唱えるのは無理があるのではないか。これについては、データの採り方というところでしょうか。
私は別に温暖化論に反対しているわけではないが、はっきり言えばどうもいんちきくさいというか、恣意的に誘導しているように感じますね。すなわち、片面提示が行われているようです。
反証データ
では、地球温暖化に対する反証データを挙げてみましょう。
左図は、二酸化炭素と気温の関係です。二酸化炭素と気温は一緒に伴って上下していますが、よく見ると気温(赤)より少し遅れて二酸化炭素(青)が増減しているのがわかります。これはどうしてでしょうか。
調べてみると、温度に対する二酸化炭素濃度の計算式が発表されています。この式の真偽ははっきりしませんが、「他の要素が多いので定量的に述べられない」というよりは研究が進んでいるように思えます。
日本では地球環境問題とか言って、二酸化炭素を出さないようにと宣伝されていますが、それは問題解決法として正しいのでしょうか。 左図は国別に見た二酸化炭素の排出量です。
日本は世界の4%の排出量で、世界5位です。全体の40%以上の排出量を占めている、中国・アメリカの対策が遅れている現状で、日本の二酸化炭素削減の効果はどのぐらいあるのか、政府は発表していません。やはり恣意的なところがあるのではないかと疑ってしまいます。
日本は世界の4%の排出量で、世界5位です。全体の40%以上の排出量を占めている、中国・アメリカの対策が遅れている現状で、日本の二酸化炭素削減の効果はどのぐらいあるのか、政府は発表していません。やはり恣意的なところがあるのではないかと疑ってしまいます。
・本来一番温室効果が高く、量の多い水蒸気をグラフに入れていないです。
・ガスの量だけでなく温室効果の値を考慮していません。
これが温室効果ガスの地球温暖化係数です。係数は二酸化炭素比率で計算しています。
二酸化炭素は0.55×1=0.55、メタンは0.15×21=3.15、その他のガスは量は少ないもののもっと温室効果が数千のも多いですね。
単純計算なら、二酸化炭素を減らすよりメタン等を減らした方が効果が高いということになりますね。
左図は二酸化炭素の排出元を示しています。生活で出している分は8%程度で、他は各種産業から出ている分です。
特にエネルギー(発電)が大きいですね。農業・林業ってどこで二酸化炭素が出ているのかよく分からないのですが・・・。エネルギーとは発電のことですから、石炭・石油などの火力発電で出る二酸化炭素です。二酸化炭素の出ない発電と言うと問題があるものばかりですね。
原子力発電は多いですが、現在の発電方法では一番環境汚染が激しいですし、化石燃料を使用しますからいずれ枯渇することになるでしょう。水力発電は環境破壊が激しく、その他の発電となると、ようやく一部で実用段階と言ったところでしょうか。
とにかく地球温暖化については政治的意味が大きいように思えます。例えば、原子力発電推進などに利用されているように思えてならないのは私だけでしょうか。
ちなみに地球科学では、地球寒冷化も言われております(反証も多いですが)。地球寒冷化については、またその気分になったときにでも・・・。
反論する気にもならない。
返信削除議論をするための最低限の科学的知識が欠けている。
ふにゃふにゃもごもご、主張の要点が何なのか、全く理解できない。
1、平均気温が何度以上になったら温暖化なのか。
あなたは、地球がどれくらい温暖化しているか、把握しているのだろうか?
答え:産業革命前の世界に比べて1.1度
2、二酸化炭素がどれだけ増えれば何度上がるのか。だいたい、空気中に0.03%~0.04%しかない二酸化炭素に保温効果があるのか?
気候感度(climate sensitivity)は1.5度から4.5度 の間、中央値は3度。
保温効果はある。だから温室効果ガスと呼ばれている。大気中にある二酸化炭素の質量を計算してみてはどうだろうか?
窒素や酸素は温室効果ガスではない。分子の形が違うのだ。
3、酸化炭素は無害ではなく
あなた自身が、二酸化炭素の濃度は0.03%に過ぎないと言っている。大気中の二酸化炭素濃度を現在の100倍にするためには、どれだけの炭素が必要か理解しているだろうか?
4、水蒸気に対してアクション
水蒸気は雲になり、やがて雨になって落ちてくる。大気中にとどまる時間は数ヶ月だ。一方で二酸化炭素が待機中に止まる時間は100年。雨になって落ちてくることはない。どちらが地球から放射される超波長を熱として吸収する能力に優れているだろうか?
5、その上昇部だけを取り上げて温暖化進行を唱えるのは無理があるのではないか。
主張がはっきりしないが、「地球は温暖化しているかもしれないが、自然現象ではないか」ということだろうか?残念ながら違う。太陽活動、火山活動の変化では近年の温度上昇を説明でない(ついでに、宇宙線を持ち出してきても説明ができないことを付け足しておく)。
Oxford大学のMyles Allenm氏が作った素人向けのスライドがよく説明している。
https://www.eci.ox.ac.uk/news/2018/0410.html
図1
日本の排出量が小さいからと言って、温暖化対策をしなくてよいという理屈にはならない(中国に責任を押し付けたいのだろうか?)。そして、それは2009年の排出量である。これまでに日本が排出した二酸化炭素の総量はけっして小さくない。日本は、累積排出量で世界有数の排出国の一つである。責任は大きい。
図2
水蒸気の件は説明した。
図3
メタンは待機中に留まる時間は10年程度なので、今の両者の濃度では二酸化炭素の方が支配的な温室効果ガスだ。メタンを減らした方がいいことは間違いない。
図4
用途が何であれ、化石燃料の使用を止めなければならない。再生可能エネルギーは十分実用的で急速に普及しつつある。今後数十年以内に、すべての化石燃料の使用が禁止される可能性は十分にある。
最後に、地球寒冷化など決して起こらない。今後数万年は氷期が来ることはない(人類が意図的に二酸化炭素を大気から除去しない限り)。それほどの大きな変化を起こしてしまったからこそ、全世界を巻き込んだ大問題として解決方を皆が探しているのだ。
図0についてコメントし忘れた。
返信削除あなたの主張は、「まず温度が上がって、その後に二酸化炭素濃度が増えている」から「原因と結果が逆だ」ということだろうか?
その恣意的なグラフ一つをもって、温暖化を否定できると考えるとは、思い上がりもはなはだしい。なぜなら、あなたは事実上、温暖化の原因は人為起源の温室効果ガスによるものである、という気候科学者たちのコンセンサス(もっといえば気候科学そのもの、物理学そのもの)を否定しているからだ。温暖化の背後にあるメカニズムを何も説明できないなら、理論として何も言っていないに等しい。(太陽活動、火山活動では温度の上昇を説明できないことは、上に書いた)。
私は素人なので、そのグラフの背後にあるメカニズムについては説明できない(思いつかない)。海洋と大気の間の熱交換のラグが、海洋からの二酸化炭素の放出という形で見えているのかもしれない。
繰り返すが、科学において、素人の揚げ足取りが、何千人もの科学者が認める理論を覆した例はない(挙げられるものなら、反証を挙げてみよ)。そのグラフ一つでもって、温暖化を否定できると考えるのは、よっぽどの自信家だけだろう。
少し考えたが、そのグラフ(図0)にどういう意味があるのか、まったく分からない。
返信削除CO2濃度の増分と、温度の偏差を比較して、何か意味があるのだろうか?(ない)
むしろ、意味があったら教えて欲しい。
それがまさに、上で書いた「背後にあるメカニズム」という文の言わんとするところだ。
要するに、私は目くらましのトリックに引っかかっただけらしい。
キーリング曲線は1958年から測定されているし、大気温度は当然もっと古くから測定されている。なぜ1970年以前の、そして2004年以降のデータを見せないのだろうか?
こうして見ると、怪しいグラフだ。
少し調べた。
返信削除1940年から1970年は、地球が寒冷化した時期だった(太陽活動の影響)。
一方で、二酸化炭素濃度はその間も増加し続けた。
だからおそらく、1970年より前のデータをプロットすると、図0のような傾向(つまり、温度の偏差にCO2濃度の増分が遅れる)を示さないはずだ。
それが、このグラフを作った人間がx軸の原点を1970年にとった理由だ。
2004年以降も、同じく都合が悪いデータだっただからプロットしなかったのだろう。
アホか。
そのグラフの大元の出所がわかった。
返信削除O. Humlum, K. Stordahl, and J. Solheim, "The phase relation between atmospheric carbon dioxide and global temperature", Global and Planetary Change, vol. 100, pp. 51-69, 2013. http://dx.doi.org/10.1016/j.gloplacha.2012.08.008
この論文のナンセンスについては、プロの気候科学者が論じている。
El Nino’s effect on CO2 causes confusion about CO2’s role for climate change
http://www.realclimate.org/index.php/archives/2012/09/el-ninos-effect-onco2-causes-confusion/#ITEM-13053-0
専門家から見ればこの論文は、解析、物理、過去の文献を読んでいない、論理性の4つの点において「弱い」とのことだ。
RealClimateは、クリゲート事件の舞台になったサイトだ。
プロの科学者たちが市民に対して、様々なトピックについて手加減なしで説明をしてくれる大変貴重なサイトだ。
売名や印税目的、あるいはこずかい稼ぎのアクセス数のために虚偽を流布して儲ける詐欺師たたちがやっていることとは全く違う。動機においても、専門知識の正確性においてもだ。
また騙されることのないように、これを機会に勉強してみてはどうだろか?
以下は素人である私からの、図0についての最後の解説だ。
ものすごく大雑把に言えば、図0は、キーリング曲線を見ているだけだ。
Keeling Curve
https://scripps.ucsd.edu/programs/keelingcurve/
キーリング曲線(待機中の二酸化炭素濃度)は自然変動する。北半球の夏に減少するのだが、その理由はわかるだろうか?
答え:光合成が活発になって待機中の二酸化炭素を吸収するから。
そう、つまり図0は、手の込んだ解析をしているようで、じつはキーリング曲線を見ているだけなのだ。それでも無知な素人の目をくらますには十分だった。実際、私も正解を即答できなかった。
その図のルール違反(都合のいいデータを選んで見せている)については、もう一度強調しておく。その図をつくった人間(おそらく日本人)は、あなたのようなカモを引っ掛けるために、印象が強く残るデータだけを選んだということだ。
嘘つき、詐欺師の簡単な見分け方
1、ずぶの素人が過激なことをいっている? → ほぼ100%嘘つき
2、専門外の学者が過激なことをいっている → ほぼ100%詐欺師
3、実名を出さずに、ブログや掲示板で過激なことをいっている → ほぼ100%嘘つき
もしかしたら存在するかもしれない詐欺師でない無名の科学者の名誉のために、「ほぼ」の言葉をつけた。
日本人の科学者が日本語で温暖化についての様々な疑問に答えている。
返信削除http://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/qa_index-j.html
今気づいたが、このブログを書いているのは女性だった。
返信削除男だと思ってムキになってしまったことを謝まる。
もう来ないので安心してほしい。