尻屋崎って知っていますか?青森県の地図を開いてみましょう。右上の角あたりを探してみれば見つかるでしょう。
さて、恐山に行った後、時間があったので尻屋崎に行ってみることにしました。下北半島の小高い台地がだんだん低くなって海に没するところが尻屋崎です。岬の先端には白亜の灯台が建っていますが、当時は中を見せてくれませんでした。今はどうか知りませんが多分見ることはできないでしょう。
尻屋崎に県道から入るところに、牧場の入り口があります。馬が飼われているんですが、その馬が表に出ないようにしているのです。ボタンを押すと入り口が開いて車ごと牧場内に入れます。牧場内は土道です。馬の健康のため当然舗装はしていません。今はどうなっているか知りません。
その土道を何分か車で走ると、台地が段々と低くなっていき、その終点に灯台があります。写真は最近のものですが、当時30年以上前はこんなに整備されていませんでした。当時の尻屋崎のキャッチコピーは「本州最果ての地」でした。本州の最北端は大間崎なのですが、大間崎より行くのに時間がかかる岬ということだったようです。最果て感は満載です。北海道の襟裳岬も最果て感満載ですが、なんとなく通じるところはあります。時間と暇のある人(同じ意味じゃ!)はぜひ行ってみて下さい。灯台以外何もありません。
ここには、なぜかずんぐりむっくりとした体型で、足が短いのか太いのかは知らんが、あまり運動向きでないような馬です。私が行った時には灯台付近には馬はいませんでした。集団で移動してるんでしょうか?そのあたりに馬の糞が散乱しているので気をつけた方がいいと思います。昔は馬の糞を踏めば身長が伸びたり足が速くなったりする、なんていう迷信がありましたが、馬の糞自体見た人が少ない現代では、死語の世界に旅立ったようです。
さて、私は行きとは違った道で帰りたいなと思いました。これが間違いの元。ふと見ると林道みたいなのが台地の方へ伸びています。とりあえず車の幅はあるので行ってみようか、ダメだったら引き返したらいいやと思い、その細い道に乗り入れました。その道は来た道とは反対の台地の方へ続いて、ちょっとした松林の中に入っていきました。
すると道の真ん中に馬が座っているのです。しかも数匹。仕方がないから戻ることにして、方向転換しようとすると左右からのそのそと馬が現れました。バックしてなんとか方向転換したものの今度は戻る道にのそのそと数頭現れて、そのうちの1頭が車の前に座ってしまいました。どうも馬の群れの真ん中に入ってしまったようです。それにしてもここの馬は動きが遅い。のろのろ動きます。
動けるようになったのは約30分後。ようやく脱出した私は尻屋崎から脱出したのでした。
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