25~26歳の頃、車に乗って南アルプスに行きました。私は山に登ると生水を飲むのですが、その日も本物の「南アルプスの天然水」を飲みました。一度本物の天然水の味を知ってしまうと、水道水やペットボトルの水なんて不味くて飲めませんよ。我慢して飲んでいますが。ただ、天然水は含んでいるミネラルが多いと、人によっては下痢をするので気を付けて下さいね。賢明な人は私みたいにやたらと川の水を飲みません。私は特別に胃腸が強いので大丈夫です。腐った饅頭を友人に食べさされた時も何もなかったですから。
さて、我々は林道を車に乗ってドコドコと登っていました、林道の補修が遅れると、そこら辺に結構大きな岩が「ゴロゴロ」していたり、倒木があったり、路側帯が崩れていたりします。大きな岩は避けないと車の破損に繋がります。レンタカーとはいえ破損はまずいですね。大きな岩を避けられないときは人間が岩を動かさなくてはなりません。動かすのなら倒木の方が厄介です。太いものだと4人がかりでも動きません。こうなると、そこに車を停めて歩くか、う回路を探すしかありませんが、そこから歩くのが多いですね。
林道を進んでいくと、林道の真ん中に「ゴロゴロ」たむろしている獣の群れが。お猿さんです。南アルプスにお猿さんがいるとは知りませんでしたが、元々そこらかしこにいた動物ですから、南アルプスにいても不思議じゃないですね。
我々は車を停めました。お猿さんはこっちをじっと睨んでいます。確かお猿さんは喧嘩に強いと聞いていますので、車から出ていくのはちょっとやりたくないなあ。というわけで車内からお猿さんを睨みつけます。サルのくせに人間様に逆らいやがって!ちょっとクラクションを「ブ~」とならしてみると、驚いたサルどもは一目散に崖の上に逃げ去りました。
やっと林道からいなくなってほっとしていましたら、「コツン」と車に何かが当たる音がします。林道なんて路盤は石ころだらけですから、走っていれば小石の一つや二つは跳ね飛ばして車体に当たるんですが、何しろまだ走り出していないのです。ふと崖の上を覗くと、お猿さんが石をこちらに投げています。しかしそこは「猿知恵」、投球練習などしていないので、投げた石はめったやたら訳の分からん方向へ飛んでいます。その横でお猿さんが3匹ほどで50cmほどある石をこちらに落とそうとしている。面白そうなので見ていたら、本当に落としたのです。私もすぐに発車したんですが、「ゴロゴロ」転がってきた石は、車の後輪に「ゴン」と当たりました。
危なかったです。もし、これが自分の車ならサルをタダでは帰しませんが、レンタカーでしたのでまあいいやとなりました。
黙っていたら、レンタカー屋は特に何も言いませんでした。
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