1974年にユリゲラーが来日して、超能力ブームが訪れました。知らない人は、「漫画と現実が分からなくなっているんじゃね~か?」と思うのでしょうが、そんな時代もあったのです。ユリゲラーの透視・壊れた時計を動かす・スプーン曲げなどを覚えている方も多いと思います。とりわけ、スプーン曲げは青少年の間でブームになりましたので、やってみた人も多かったのでもないでしょうか。私もやってみましたが、当然曲がりませんでした。ユリゲラーの超能力の解説がいろいろ出てます。特に有名だったスプーン曲げも解説が多いです。
スプーン曲げが流行ったときを知っている人は、何回TVでスプーン曲げを見ましたか?どうやったらスプーン曲げができるのか、何回考えましたか?超能力かインチキだろうとたびたび考えたことと思います。私もそうでしたから。だから何回もTVを見たでしょう。だからブームとなったのです。このブームで一番得したのは誰でしょう?
今では、私でもスプーン曲げぐらいはできます。
スプーンってのは支点と作用点をうまく取ることによって誰でも曲げることができます。もう少し言えばその距離が長い方が小さい力で済みます。一度曲げたものなら金属疲労が起こるのでもっと小さい力で曲がります。要領さえ覚えれば小学生でも曲げることができます。念を入れて最初に何度も曲げて弱くしたものなら、ぽっきりと折れるでしょう。もっと簡単な方法もあります。ポケットに予め曲げておいたスプーンとすり替える方法です。魔術より話術で目をそらせる技術がいります。「黒子のバスケ」で有名になった「ミスディレクション」というものです。もっともTVならカメラワークでどうとでもなりますね。
こんなことを知ってしまえばつまらないトリックでしょう。まあもっといろいろな方法があるんで、やり方を変えればなかなかバレないでしょう。
もし、超能力のネタが明かされたなら、面白味のない誰でもできるショーになってしまいます。種明かしの分かっているショーとなれば、二度と見ない人が増えるでしょう。超能力のネタなど分からない方が面白く見れるのですが・・・。超能力や奇術は驚きこそが命です。思いがけない結果こそ私たちが期待しているものなのです。
宴会芸にしかならないのです。
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