2017年6月27日火曜日

「私は悪くない症候群」の人たち


自分が間違っているのに決して非を認めず、他人のせいにする人がいます。あなたの周りを見回して下さい。何人かは見つかると思います。自らを守ろうとするあまり、暴言を吐いたり、言いがかりをつけたりするこの人たちのことは「私は悪くない症候群」と呼ばれています。彼らにとっては、いつでも「自分が正しい」のです。だから自分と違う意見は「いつでも間違っている」のです。それは「自己中心」の極みですね。

会社でも、できないことがあると「教えてくれないとできない」「そんなやり方は教えてもらっていません」などとのたまうらしいです。何事も受け身で人任せ、自分は教えられてもらったこと以外はやらない。「自分の仕事以外はやらない」というわけでしょう。我慢できずに注意すれば「パワハラだ」と騒ぎ、気分が落ち込んで仕事に行けない。「うつ病だ」といって会社を休む。休んだのはパワハラのせいだという。会社に責任があるという。休んでる間、連絡がとれないと思ったら、海外旅行に行っていたという話まであるそうです。

本人は「新型うつ病」を主張しますが、まわりがどう見ても「仮病(病気のふりをする)」「詐病(病気のふりをして利益を得る)」と思いますよね。周りからみれば、迷惑です。非常識です。自己中心です。はっきり言えば「痛い人」で「関わりたくない人」ですね。実際は自分の努力が足りなかったり、能力が劣っていたりするのが原因なんですが、本人はそれを決して認めたりしません。

テレビなどで国会議員が犯罪を犯したという報道が出ると、「国会議員は悪人ばっかり」という言葉を発します。自分が正義ということは、自分以外の者は悪となるわけですね。実際にはどこにでもいい人も悪い人もいます。国会議員も一生懸命社会を良くしようとしている人から、ダメな人までいます。しかし、このような考えは段々と社会に蔓延してきていますね。
「教師はいじめを見てみぬふりをする」
どこが間違っているのか分かりますよね。いじめに真面目に取り組んでいる教師もいます。
「不倫をやる男は悪人」
どこが違っているか分かりますか?家庭内の問題でしょう。他人の家庭に入り込んで善悪をつけているのはいけないことですね。ライオンは一夫多妻制なんていうと、ライオンになりたがるくせに・・・。

このように残念な「私は悪くない症候群」の人々ですが、放っておくといろんな病気に進行することがあるので、気をつけましょう。「詐病」「新型うつ病」の他に、「自己愛性パーソナリティ障害」があります。自分が特別で賞賛に値する人物だと過剰に思いこみ、他人への共感性に乏しく、自分のために他人を平気で利用したり、傲慢な態度で他人に接したりするようになれば、この病気に進行している恐れがあるので気をつけましょう。

彼らは、「俺は病気にはならない!」と言うでしょう。
「はいはい、あなたは悪くありませんよ」


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