2017年4月19日水曜日

六甲山にあるという「メリーさんの館」をたずねて

神戸の裏山に六甲山という山が元気よく 勃起 そそり立っている。神戸に住んでる人なら、何人かは人が聞いたことがあるかも知れない。話とは特に関係ないが、標高は931mで、「草に一番」と覚える。これは、神戸市の小学校では道徳の時間に必ず教えるが、何せ道徳の時間なので覚えている人の方が少ない。
さて、六甲山には都市伝説がたくさんある。これは、一時期ハイキングやドライブのついでに都市伝説の真偽を確かめた、貴重な記録である。


たぶん霧の六甲別荘地帯
南米の遺跡のようにも見える
霧の中に忽然と現れる多くの外人の子がいるという「メリーさんの館」がある。子供はドイツ人らしい。その中に入ると二度と出ることができない。見た人も逃げることができない。走って逃げると向うに家が見える。「ああ、助かった」と思うとドイツ人の子がたくさん窓ガラスに張り付いているといった具合である。恐らくそこは、この世界とは別の異空間なのだろう。四次元の世界と言ってもいいし、五次元の世界と言ってもいい。また六次元の世界と言ってもかまわない。

ここで、不思議なことがある。この「メリーさんの館」だが、見た人は帰れないはずなのに、なぜ「霧の日」とか「ドイツ人の子供」とかが分かったのだろう。誰に聞いたのだろう。誰も知らないはずなのに。

たぶん「メリーさんの館」
風見鶏が特徴である

さて、私はこの謎を解明すべく、とある霧の日にケーブルカーで六甲山上へ向かった。とても濃い霧で3m先がもう見えないというありさまだった。ここで私は大切なことに気が付いた。「地図が役に立たない!」。まあ、かなり視力も落ちていたので、遠いものが見えなかったせいでもあるのかも知れない。
何はともあれ、天気のいい日に下調べしていたので別荘地帯に入ることができた。予習が大切だということが実感できた。別荘地帯は車で下調べしたときにも、散々に迷ったところである。ゆっくりと歩いていたのだが、なぜかどこを歩いているのか分からなくなってきた。いよいよ「メリーさんの館」の出現かと思いきや、なかなか出て来ない。とも言っておれない。だんだんと周りが薄暗くなってきた。日暮れになるようだ。そろそろ帰ろうかと思ったが、霧で帰り路がわからない!これが「メリーさんの館」の呪いか。

私が別荘地帯からの出口を見つけたのは神のご加護であろうか。最近は教会にご無沙汰であったが神は見放さなかった。私は「メリーさんの館」の呪いに勝ったのだった。


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