2017年4月1日土曜日

日本の諜報機関

アメリカのFBIやCIAなど特殊情報機関はよく知られていますね。実はアメリカには15ぐらいの情報機関があります。大抵の国は3つ4つの情報機関を持っています。
お隣の韓国は、国家情報院(NIS)を始め、国軍情報司令部(DIC)、国軍機務司令部(DSC)の3つの情報機関があります。有名なKCIAはNISの上部組織になります。

さて、日本にも情報機関はあります。ないと思っている人もいるのでしょうが、結構たくさんの組織があるのです。「内閣情報調査室」、「公安警察」、「防衛省情報本部」、「公安調査庁」、「海上保安庁警備救難部」などです。この辺りが有名どころですが、これ以外にも多少あります。業務としては次のようなものです。

【内閣情報調査室】
内閣に属する調査機関で、いくつかの下部組織がある他、各情報機関の取りまとめを行います。200人ぐらいが勤務しています。国家公務員の内かなり優秀な人材が集まっていると聞いています。まあ、国家の存続を左右しかねない部署ですから、当たり前と言えば当たり前です。略称は内調(ないちょう)、CIRO(サイロ)です。

【公安警察】
正式には警察庁と都道府県警察の公安部門のことです。主に国家体制をゆるがすことに対応します。「暴力団」「朝鮮総連」「宗教法人」「極左」「極右」「市民団体」などの他。「警察」「政党」「自衛隊」なども情報収集・捜査対象になっています。戦前の特高警察の流れを汲む組織です。

【防衛省情報本部】
略称:DIH。防衛省の特別の機関の一つです。独自に収集する情報、情報本部以外の部署からの情報、他の省庁からもたらされる情報、友好国からもたらされる情報、一般の公刊物等からの情報の仕事を行います。2500人程度の人数が働いています。約500億円の予算であり、これは防衛費(約5兆円)の1割、国民総生産(約500兆円)の0.1%に当たります。

【公安調査庁】
法務省の下部組織で、治安・安全保障上の脅威に関する情報収集・分析する情報機関です。

【海上保安庁警備救難部】
警備情報の収集・分析・管理、テロにかかわる外国人や日本人に対する海上における捜査を行います。

その他、次のような組織があります。

【防衛省】
・防衛政策局 調査課
・陸上幕僚監部 運用支援・情報部
・海上幕僚監部 指揮通信情報部
・航空幕僚監部 運用支援・情報部
・陸上自衛隊 中央情報隊
・海上自衛隊 自衛艦隊情報業務群
・航空自衛隊 航空総隊作戦情報隊
・自衛隊情報保全隊

【外務省】
・国際情報統括官組織

情報機関的機能を有するとされる組織

・財団法人ラヂオプレス
・独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)
・シンクタンク

調べてみるとずいぶんたくさんの情報部門があります。考えてみると日本は専守防衛のため、攻撃兵器が持てない分、情報部門を充実させているのでしょう。
まあ、1週間もあれば核弾頭が作ることができると言われていますが。

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