2017年7月2日日曜日

トルマリンに騙されないようにしましょう


トルマリンって知っていますか?結晶を熱すると電気を帯びるため、電気石(でんきせき)と呼ばれています。圧力や熱を加えると帯電します。 帯電するのはトルマリン内部で電子の移動があるわけです。トルマリン外部に電気が通っているわけではありません。
導線でつなげば、一瞬弱い電流が流れるかも知れません。逆に電気を加えると変形します。これは、ソナーなどに用いられています。
従って、
・トルマリンがマイナスイオン(これは科学的ではない言葉です)を発生する。
・マイナスイオン効果でリラックスできる。
・有害な電磁波を吸い取る。
などは、科学的根拠がなく、疑似科学というか、非科学的というか、都市伝説というか、それらの一種だと思います。私は電気石の名称から誰かが適当に効果をつけたものだと思っていました。しかし、インチキ宗教がトルマリンを利用して資金集めをし出してから、ただの都市伝説では済まなくなったようです。

ところで、なぜ、トルマリンなのでしょうか?個人的にはこれがよく分かりません。圧力や熱を加えると帯電する鉱物はトルマリンだけではないのです。鉱物の結晶は32種類ありますが、この内の21種類は圧力を加えると帯電します。熱を加えて帯電する鉱物は圧力を加えても帯電しますが、鉱物でなくても、(例えば一部のセラミックなど)その性質を持っています。

むしろ、トルマリンは宝石としての価値にあります。しかし、トルマリンのインチキ効果が伝わってしまったため、宝石としての価値も下がっているということです。1ct(カラット:約0.2g)で2万円~5万円といったところでしたが、今はもう少し安くなっているかも知れませんね。
ストーンショップでは、左のような石があると思います。大きさは、17.7 x 14 x 7.4 mm、14.1ctです。石の真ん中にインクルージョン(割れや不純物)があるので、どうしても値段は安くなります。インクルージョンが光を受けて多くの色に輝くなら、れいンボーと言って、高額になりますがそのようなものでもありません。これは313,000円でトルマリンの中ではかなり安い部類に入ります。

また、細粒のトルマリンが売られていることもあります。これは、何キロあっても価値はありません。0円です。白い砂浜の砂は、多くは石英の粒でできています。石英も圧電効果のある鉱物ですので、これを使った方がいいと思います。いくらでもありますし・・・

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