2017年8月29日火曜日

夏休みの短縮と学力向上


先日、中学校のバスケットボールの大会を見に行ったところ、偶然、知りあいの先生と話をすることがありました。今年から夏休みが短縮される、来年はもっと短縮されるとのこと。なぜか、バスケットボールよりそちらの話が印象に残ります。
家に帰ってから、いろいろと調べてみましたが、だいたいは次のようになります。

役所:学力向上のため授業時間を増やす。
先生:上からの命令なら仕方ないが、クーラーは完備されたしできないことはない。夏休みしかできない仕事もあるのに、正直、つらい。
生徒:学力なんて知るかよ。遊ぶ時間減らしやがって!宿題は減らない!
保護者:家でごろごろされるのも、鬱陶しい。給食を食べさせてくれれば大歓迎。

そこで、各国はどうなっているのか調べてみました。日数は適当に計算しているので間違っているところがあるかも知れません。

アジア
日本:35~42日:7月下旬~8月下旬:宿題は世界トップの量らしい。
韓国:30日前後:7月下旬~8月下旬:宿題はあります:冬休みは2か月以上あります
中国:50~60日:7月中旬~8月末:宿題はあります:先生も休みになります
タイ:40~50日:3月下旬~5月中旬:5月中旬が年度開始のため。雨季のため10月頃にも1ヶ月ほど休日があるらしい
フィリピン:50~60日:4月~5月:6月が年度開始のため
インド:50~60日:4月~5月:6月が年度開始のため
スリランカ:30日:8月:12月も1ヶ月間休みです。
インドネシア:50~60日:6月~8月:宿題はない:赤道直下ですからいつでも暑いですが・・・一応夏ということで。
イラン:80~90日:6月中旬~9月中旬
ヨーロッパ
ロシア:約90日:6月~8月:宿題はないらしい
イギリス:40~45日:7月中旬~8月末:子供をひとりにしてはいけない
フランス:60~70日:6月中旬~8月下旬:宿題はない
ドイツ:40日ぐらい:7月下旬~8月下旬:宿題はない・なお普段の授業も短時間で午前中のみらしい
スイス:学校により異なる:夏5週,秋3週,クリスマス2週,2月スキー休み1週,春2週
スペイン:60~70日:6月中旬~8月末
スウェーデン:60~70日:6月中旬~8月下旬:宿題はない:成績表は小6から
フィンランド:60日ぐらい:6月~8月中旬
アフリカ
エジプト:90日ぐらい:6月~8月:宿題はない
南アフリカ:30日ぐらい:12月~1月
北アメリカ
アメリカ:70日~80日:6月中旬~8月末:宿題はない
カナダ:60~80日:6月中旬~8月
メキシコ:40~50日:7月~8月中旬:宿題はほとんどない(読書ぐらいらしい)
中央・南アメリカ
パナマ:70~80日:12月下旬~2月
キューバ:50~60日:7月~8月
コロンビア:60~70日:11月~1月初旬:赤道直下ですから夏と言っても・・・
ブラジル:40日ぐらい:12月下旬~2月初旬
アルゼンチン:70日ぐらい:12月下旬~3月初旬
オセアニア
オーストラリア:40日~50日:12月中旬~1月下旬:宿題はない
ニュージーランド:40日~50日:12月中旬~1月末:宿題はない

ということです。日本の小学生は最高に少なく宿題の多い夏休みを送っています。吉田町で有名になったように、夏休み10日というのは・・・???世界標準ではありませんね。学力は「生きる力」を目的とする文科省ですが、どう思われますか?

ついでに、夏休み短縮の代わりに次の案なんてどうですか?

・4月~9月までを1学期、10月~3月までを2学期とする。3学期制から2学期制に変更。
・1学期16時間で1単位とする。年間32週で2単位。学期毎に時間割を変更する。
1時限を30分にし、午前中は8時30分~12時まで6時限、午後は学年によって、3時限まで増やせる。授業内容は原則各校の自由とする。
・8月中旬から9月末までの約45日を夏休みとする。
・12月~1月の2週間を冬休み、3月後半の2週間を春休みとする。
・小学校は成績表を廃止する。絶対評価なら不要でしょう。
始業式、終業式を廃止し授業に充てる。
飛び級を設立する。

そろそろ夏休みも終わりますが、どうでしょうかね?



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